『JA伊豆の国』は、伊豆の国市・伊豆市・沼津市戸田を管内とした地域。

12月下旬、沼津市戸田にある『JA伊豆の国 戸田センター』を訪れました。

〈JA伊豆の国 戸田センター〉

「戸田センター」は、みかんの選果場だけでなく、
農林産物の出荷場・農業資材販売も行われており、営農センターとしての役割も担っています。

沼津市戸田は、伊豆半島西海岸の北端に位置し、東は伊豆市修善寺と伊豆市天城湯ヶ島、
南は伊豆市土肥、北は沼津市西浦に隣接し、西は戸田港・駿河湾に面している景勝地。

管内では温州みかんをはじめポンカン・不知火・ハッサクなど様々な柑橘類が栽培されていますが、
近年、日本固有の柑橘『タチバナ』が自生する北限の地であることにフィーチャーし、
タチバナを使った商品開発を通じて、地域活性化に取り組んでいます。

〈出荷の様子〉

2015年12月15日から静岡県内一斉に『青島みかん』の出荷が始まり、
「戸田センター」には収穫されたみかんが続々と運ばれてきます。

「みかん」と『しきみ』を栽培する複合経営の農家が多い戸田地区。
戸田地区では30名のみかん生産者が農協へ出荷しています。
特産の「しきみ」と「みかん」の出荷時期が重なるため、生産者も戸田センタースタッフも大忙しのこの時期。
 
〈戸田みかん〉　　　　　　　　　　　　　　〈色艶・形が良く美味しそう！〉

管内では主に「青島みかん」・『寿太郎みかん』を栽培し、
戸田地区で栽培されたみかんは、『戸田みかん』と呼ばれ親しまれています。

海辺の温暖な気候のもと太陽の光をたっぷり浴びて育ったみかんは、
糖度と酸味のバランスが良く、今年も例年通り美味しく仕上がっています！

〈ベテランスタッフによる選果〉

集荷されたコンテナには生産者の名前が書かれたメモが入っています。

「戸田センター」では、生産履歴の記帳の徹底をすることで、
安心・安全な柑橘栽培を目指すと共に、その年の出来具合や収穫量をみて、
来年のみかん栽培に活かすなど、常に高品質のみかん作りを意識しています。

また、剪定・摘果講習会の開催や、出荷シーズンを迎える前には目ぞろえ会をしたりと、
生産者の営農指導やサポートもしています。

〈選果の際、除外されたみかん〉

ベテランスタッフによる目視検査を行ない、
傷が無いか、外観が良く等級の高いものなどをチェックします。

この時、規格外や傷み等があるみかんは除外されます。
除外されたみかんを見ても、静岡みかんライターには傷みなど見つけられませんでした。
どれも美味しそうに見える私では選果作業はできませんね。
流れていくみかんを一瞬で見極めるのはやはり経験がなせる業。

これまで静岡県内の多くの選果場にお邪魔してきましたが、
選果を担当するスタッフに女性が多いことに気がつきました。

これは偶然ではなく、長時間同じ作業を集中して行なう選果の仕事は、
女性のパワーが発揮されるそうで、男性よりも女性の方が向いているというお話を
いろんな選果場で伺いました。
「研修中に選果を手伝ったことがあるんですが、半日やるとグッタリでしたね。
僕はできればやりたくないですね。その代わり、力仕事を頑張ります！
選果をされているスタッフさんは本当にすごいなぁと思いますよ。」
と、苦笑いでお話ししてくださった男性スタッフも。

女性と男性、それぞれ得意な部分で力を発揮し、サポートし合っているんですね。

〈いよいよ箱詰め〉

選果後、等級別にされたみかんが箱詰めされていきます。

「JA伊豆の国」管内には、「戸田センター」と「土肥選果場」二ヶ所の選果場があります。
年明けにも出荷作業があり、戸田みかんの出荷は今がピークです。

「戸田センター」から、地元沼津市内や関東方面・神奈川県小田原市へと出荷されます。

〈戸田みかんをどうぞお試しください〉

「JA伊豆の国」管内には三ヶ所の直売所があります。

「戸田センター」から出荷された戸田みかんは、伊豆の国市韮山『グリーンプラザ伊豆の国』・
伊豆市柏久保『農の駅伊豆』で購入することができます。

新鮮な地元農産物から加工品の数多くを取りそろえ、人気の高い直売所です。
広い駐車場も完備していますので、お出掛けの際にぜひお立ち寄りください。

太陽の光をたくさん浴びて育った戸田みかんをどうぞめしあがれ。



【JA伊豆の国】
HP：http://www.ja-izunokuni.or.jp/

【JA伊豆の国 平田センター・戸田選果場】
所在地：静岡県沼津市戸田1300-1
TEL:0558-94-2230
営業時間：(平日)8:30~17:00/(日曜)8:00~12:00
定休日：土・祝日